御祭神・縁結の大国主大神
御祭神の大国主大神(一般にはだいこく様と称され親しまれている)は、またの名を大巳貴神・大物主神・葦原色許男神・八千矛神・大国魂神等、多くの御神名をお持ちですが、これは神の御霊力が無限に示され様々な御神徳を発揮されているからです。
古事記によりますと、大国主大神は天照大神の御神勅によりこの国土の奉還を果されました。その功績により出雲の国に宮殿の建設を申し出でなされ、これが天日隅宮即ち出雲大社の起源であると書かれております。
そして、大国主大神は御神勅に従い幽冥の世界、目に見えざる霊的世界、 神々の主宰神「国中第一の霊神」となられました。ところで、出雲の神様は「縁結の神」として余りにも有名ですが、 それは日本書紀に「吾は将に退きて幽事を治めむ」に出ております。
世の人々の目に見えない一切の縁や運命を統裁しようと云う意味です。また縁の中で最も重要な夫婦の縁について古事記は、大国主大神と須勢理毘売大神夫婦の契りを「今に至るまで鎮まり坐す。此れを神語と謂う」とあるように、これが聖なる神婚の始まりであると記されています。



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